【ゲストへのご挨拶】
カストリ書房の店主が仙台に出張ガイドします! 北の都に咲いた常盤町遊廓、戦前から続く私娼街・東八番丁、街娼が闊歩したX橋周辺など、これまであまり取り上げられることのなかった仙台の色街を散策します。
仙台市内の遊廓・赤線・色街跡は残念ながら、当時の名残りはありません。今回は古地図を用い、当時に想いを馳せながら策します。
■ルート
・仙台駅(集合)
・東八番丁の赤線跡を探す
・兵隊さんの色街X橋界隈
・東北最大の遊廓 小田原遊廓(ゴール)
東八番丁の赤線を特定する資料は存在しません。今回は、赤線があった当時の住宅地図を使って、どこに赤線があったのか、参加者の皆さんと一緒に推理しながら歩いてみたいと思います。
また仙台の東西を結ぶX橋(宮城野橋)は、戦後の集娼地帯として有名ですが、私が事前に調査したところでは、恐らく戦前から色街としての性格を帯びていたものと予想しています。明治初期、榴岡公園に歩兵第四連隊が置かれると、街の東西を結ぶX橋は将兵の通る道となり、当時の地図にはカフェーなどの享楽的な店舗も見えます。戦後は進駐軍が接収し、X橋は進駐軍将兵が往来するようになります。日本人から米国人に代わっても、色街としての性格はそのまま引き継がれたのでしょう。
最後は小田原遊廓を目指します。東北最大規模だった遊廓。古地図を利用して、どこに妓楼があったのか、想像しながら歩きます。