デジタルで暗室体験! 白黒銀塩写真を焼いてみよう

体験できること

■デジタルからアナログ写真を体験しましょう
デジタルカメラからアナログ写真は作れます。手焼きした写真はきっと大切な一枚に。ゼラチンシルバープリント(銀塩写真)を制作する一連の暗室ワークを体験して頂きます。現像液から画像が浮き上がってくる、お気に入りの写真を自分で焼くこのアナログ感が魅力です。

■場所
JR恵比寿駅から徒歩10分位。写真作家が集う会員制の暗室専用スペースを使います。デジタルネガを印画紙に焼き付ける引き伸ばし機4台、シンクも広いので、現像、停止、定着、水洗作業もしやすいです。座学はサロンスペースで行います。


■事前準備
画像データを事前にお送りください。その画像データからデジタルネガを用意します(デジタルネガは乾燥時間など必要なため)。


■お持ち帰り頂けるもの
今回は六切り印画紙(RCペーパー)にプリントします。デジタル画像とは違った、カタチとして残る写真の魅力、それを自分で制作するプロセスも含めて楽しんでもらえたらと願っています。事前に用意したデジタルネガもお持ち帰り頂けますので、後日、プリントすることも可能です。

■当日の持ち物
汚れても構わない服装かエプロンなどあると良いかもしれません。もしお持ちでしたらフォトショップなど画像編集ソフトが入ったノートPC。お持ち帰り頂く六切りサイズ(203×254)の印画紙とデジタルネガが入るカバンなど。

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■当日の流れ
□その1、まずはサロンルームでアナログ写真の歴史や魅力、デジタル写真との違いなどを説明します。なぜ今もゼラチンシルバープリント(銀塩写真)が残っているのかなどお伝えします。

□その2、次に今回の工程に必要不可欠なデジタルネガの作り方を、フォトショップを使って説明します。なおデジタルネガを作るのには乾燥時間などかかるので、事前に私が作成します。参加者の皆さまはデジタルカメラで撮影した画像データを、3日前までにお送りください。お送り頂く画像データはモノクロでもカラーでも構いません。フォトショップでモノクロ化する行程やゼラチンシルバープリントに適したデジタルネガの作り方も教えします。

□その3、ここから実際に暗室での作業です。モノクロ印画紙とデジタルネガを引き伸ばし機にセットして露光します。その手順や露光時間の決め方など基本方法を伝えします。まずテストピースで露光時間を見つけてから実際のプリントをします。

□その4、シンクでの工程です。露光済みの印画紙を現像液を張ったバットへ入れると、徐々に画像が浮き上がります。暗室ワークのハイライトです。その後は停止、定着と一連の作業を進めて行きます。

□その5、定着に入ったら灯りをつけてあがりを確認します。その後は露光時間などを再度調整して好みのプリントにしてみましょう。

□その6、しっかり水洗をして乾燥すれば、ゼラチンシルバープリントの出来上がり。あなたが手焼きした世界で一枚の写真です。

■アナログ写真の魅力
PCで完結してしまうデジタル写真の制作工程と比べたら、手間や時間、お金もかかります。でも、手順や設定を考え想像しながら、身体を動かして制作する1枚。このアナログ的な感覚は写真をより深く理解できますし、何よりも楽しいと思います。デジタル、アナログの優劣ではなく、写真への造詣がきっと広がります。さらにアナログとデジタルを融合することで、ハードルを一段下げて古くて新しい写真の世界に触れられます。フィルムカメラ一式を揃えることなく、一連の暗室体験できるのが、当ワークショップの魅力だと思います。これをキッカケに創作活動の出発点になってくれたら嬉しいです。

■確認事項
開催日の3日前までにお気に入りの画像データをお送りください。デジタルカメラだけでなく、スマホの画像でも構いません。ただし画像に関してサイズなど何か問題がある場合はご連絡します。

■料金に含まれる内容
2時間の暗室使用料とフィルム出力、薬品、印画紙代です。テストピースを除いてプリントした印画紙は一人2枚お持ち帰り頂きます。
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■デジタルネガ暗室用語集
説明文に専門用語もあったかと思うので、簡単な用語集を作成しました。ぜひご活用ください。

【アナログ写真】
ここではゼラチンシルバープリントを指すが、広義では湿版写真など各種古典技法も含む。制作工程で化学反応を用いる写真。デジタル写真の対義語。

【RCペーパー】
印画紙の種類。バライタ印画紙に比べて水洗処理などに時間が掛からず、乾燥後にカールなどもないため扱いやすい。RCはレジンコート(resin coated)の略。

【印画紙】
感光剤を塗布した写真用紙。ネガフィルムを露光してポジ像を焼き付けたものがアナログ写真。感光性があるため暗室での作業となる。モノクロにはバライタ紙とRCペーパーの種類がある。

【インクジェットプリント】
インクジェットプリンターを使用した写真。PCなどに取り込んだデジタルカメラの画像データから出力する。一般的にはインクジェット用紙に出力するが、当ワークショップが使用するデジタルネガは、インクジェットプリンターに用紙ではなくフィルムを用いて作成する。

【画像データ】
ビットマップと呼ばれるドット(点)の集合体で構成されるデジタル画像。RAW、TIFF、JPEGなど様々な保存形式がある。デジタル現像を前提とした非圧縮のRAWデータもあるが、デジタルカメラやスマホなどで広く使われているのは、扱いやすく圧縮されたjpeg形式が主流。

【銀塩写真】
ゼラチンシルバープリントと同義。日本での呼び方。銀は塩に反応して感光性を持つため(ハロゲン化銀)。一般的にはフィルム写真なども同義。

【現像液】
感光したハロゲン化銀を金属銀へ還元する作用によって、潜像を可視化させる薬品。フィルムにも用いるが、写真プリントでは印画紙に使う。像が浮かび上がる暗室ワークのハイライト。

【ゼラチンシルバープリント】
銀塩写真と同義。モノクロ印画紙を用いたプリント技法。19世紀末に誕生したアナログ写真の一つ。工業製品化された印画紙とカメラの小型化などによって、写真がより身近な存在となった。デジタル化以前の一般的な写真。長い歴史があるため、保存性の高さなども実証されている。

【停止液】
現像を止めるために用いる。主に写真用の酢酸を水で希釈して使う。

【定着液】
残留した未露光のハロゲン化銀(銀)を除去し、画像を安定させることが目的の工程。定着不足はプリントの劣化などを招く。

【デジタル写真】
デジタルカメラや画像データを用いてインクジェットなどから出力された写真。広義では出力せず、モニターやスマホ画面などで鑑賞する画像データも含まれる。

【ネガ】
明暗が反転した状態。ネガティブ(negative)の略。ネガ像を印画紙に露光すると明暗が反転していないポジ像となる。一般的にはフィルムカメラに装填したネガフィルムを用いるが、当ワークショップは画像データから作成したデジタルネガフィルムを使用する。

【引き伸ばし機】
フィルムの像を印画紙に焼き付けるための光源装置。通常はアナログカメラで撮影したフィルムをネガキャリアにセットして拡大投影することで、フィルムより大きなサイズの写真に引き伸ばす。当ワークショップでは、デジタルネガを使用するため、印画紙に密着して使用する。

【フォトショップ】
Adobe社がリリースする画像編集ソフト。明暗や色調の調整だけでなく、様々なデジタル加工が行える。一部機能は暗室ワークをデジタル化したものもある。

【モノクロ】
単色を意味するモノクローム(monochrome)の略。広義では単色であれば良いのだが、写真では主に白黒を指す。モノクロ写真は黒から白の階調によって表現される。

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■メッセージ
いざ始めようと思っても、機材や資材など揃えなくてはいけないし、専門用語も多くてちょっと敷居の高いアナログ写真の世界。でも環境さえ整えば、意外と手軽にできることを知ってもらいたいと思い始めました。暗室ワークはデジタルプロセスとは違う、アナログならではの良さが詰まっています。写真に対する視野がきっと広がります。もしわからないことなどあれば、遠慮なくお問い合わせください。お会いできるのを楽しみにしております。

ホストの 高橋直行 について

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詳細情報
料金
大人
6,000円

※料金は単価です。
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※すべての体験にainiケア制度が適用されます。
※お支払い合計額は予約画面でご確認ください。

開催確定期限

5日前の23時

開催日によって異なる場合があります。

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開催成立人数

1人

開催日によって異なる場合があります。

開催確定期限に成立人数に満たない場合、体験は中止されます。

体験の時間

約2時間(前後する場合があります)

雨天時の開催

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