「疲れた人に来てほしい」【神奈川県】葉山を楽しむ大切さを教えてくれる、観光案内人・高橋勉さんのお話

葉山と聞けば、「御用邸」を思い浮かべる人が多いでしょう。そんな敷居が高い場所ではない、葉山は人も自然も、来る人々を暖かく迎える町です。逗子で矯正歯科を営みつつ、葉山で暮らす高橋勉さんはそう話します。

逗子駅を東口に降りると見えるバス停から約20分。「一色海岸駅」を降り、海の風が漂う東の方向に歩くと、多くの人々で賑わっています。

決して便利とは言えない立地にも関わらず、小さな子供から大人まで、葉山の町を訪れる人は絶えません。 その秘密は、「日本の絶景スポット」でもある、一色海岸にあるそうです。

葉山のイメージ
出典:aini

葉山という町の魅力を、もっといろいろな人に知ってほしい。

〜『【神奈川県葉山町】鎌倉・葉山を愛する自遊人・高橋勉さんが案内するとっておき夏旅ツアーを体験してきた』を終えて〜

ーー今回のツアーでは、鎌倉・葉山と4時間ほど歩きましたね。でも、暑さを感じないほど楽しめました。

高橋勉さん(以下、高橋) そういってもらえると、嬉しいですね。来てくれた人が、みんなそうやって葉山を好いてくれると、やりがいを感じます。

ーートムさん(高橋さんの愛称)は、どうして観光案内人になったのでしょう?

高橋 葉山では、一つの仕事に捉われない人が多いんです。よく行くカフェの店長は、店を営みながらライターの仕事もしている。休日は波乗り(サーファー)になるから、女性なのに腹筋が割れてるんですよ(笑)。そんな風に、好きなことを、好きなだけして生きてる人が、葉山に集まっています。私はそんな町の魅力を、もっと多くの人に知ってほしいと思ったから、こうしたツアーを考えるようになりました。

ーー葉山町の魅力を簡単にお聞かせいただけますか?

高橋 町の雰囲気が午前と午後でまったく違うことです。 今回のツアーは鎌倉駅をスタートとしましたが、お寺と自然を1日の旅のなかで、両面を観ることができる。歴史に触れ、海の自然にも触れられる。そんな時間の使い方が、当たり前のようにできるのが、魅力だと思っています。

葉山イメージ
出典:aini

ーーどういった方に、この町を訪れてほしいですか?

高橋 普段頑張って仕事をしている人に、日頃の疲れを癒しにきてほしいです。それは葉山に限らず、鎌倉・逗子も同じことが言えます。どこも老若男女楽しむことができる場所なので、リフレッシュしにきてほしいですね。あぁ、でも、葉山は他と(鎌倉・逗子)贅沢感の意味が違っていて、より地域性を味わうことができるのが魅力です(笑)。

ーー今回のツアーは「徒歩」を中心にしてきました。それにはなにか理由があるのでしょうか?

高橋 ツアーのコンセプトは、その土地に住む人のような時間を過ごしてほしい。 これは「地元の人と同じようなライフスタイルを体験してほしい」という想いが込められています。それだけ、町に自信があるから。時間があれば、バスも使わなくていいですよ。

現地の方の想いが集い、生まれたツアー

ーー夕方になると、どんどん人が帰ってますね。(時刻は18時を指している)

高橋 そうですね。私としては、一泊してもらったほうがより楽しめると思います。

ーーそれはどうしてですか?

高橋 朝の葉山を見てほしいからです。例えばこの「一色海岸」。朝になると釣りもできるんです。それで、釣った魚を現地の人がさばいて、朝から贅沢な海鮮料理を食べてほしい。ちなみにこの海沿いに、一棟貸しのホテルがあって、一泊12,000~15,000円くらいで泊まれるんです。それを人数分で割ると(最大6人ほど)、一人3,000~4,000円くらいで、かなり安くなりますよね。

ーー「敷居が高い」イメージでしたが、全然そんなことはないんですね。

高橋 御用邸があるから仕方ない。そのおかげで、都内に住んでる友人に「葉山に住んでる」と話すと大富豪のようん扱いを受けるんですよ(笑)。実際にそんなことはなくて、(町の)みんなが助けあってるから、ゆったりと生きていられるんですよ。

耳をすますと、波の音と、蝉の声。じりじりと照りつける太陽のもとで、ここでしか味わえない時間を体験しました。それはきっと、浜辺で砂山をつくる小学生も、海の家でお酒を飲むおじさんたちも、同じように感じている。

逗子行きのバスのなかでは「楽しかった」「また来たいね」という会話が飛び交っていました。老若男女、誰もが同じように楽しめる町・葉山。今回のツアーを同じように体験した筆者も、必ずまた来ようと思います。

良し悪しではなくて、どんな1日にしたいかを考える際に、鎌倉と葉山を選択肢に入れてみてもよいかもしれません。

お話しをきいたひと

高橋 勉(たかはし つとむ)

普段は「とむさん」と呼ばれています。好きなことは「ゆったりとした時間を過ごすこと」。

個人でガイドを始めたきっかけは「鎌倉が好き」という想いから観光ガイドを始めました。

旧所名跡を決められた内容で訪れるのが一般的ですが、本来の鎌倉や葉山はもっと自由で、癒しがあり、魅力にあふれてることをお伝えしたいことも理由です。その場所とお話はガイドの時に♪

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tabica
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