小田急線偏愛紀行 vol.01|五月台駅 カツオを偏愛するかつおちゃん

vol.01|五月台駅
大切なことはすべてかつおが教えてくれた!
鰹節で人生が一変した かつお食堂亭主・かつおちゃん
小田急電鉄多摩線の五月台駅。
神奈川県川崎市に位置し閑静な住宅街の交通を支えるこの駅は、住民でないとなかなか降りる機会も多くないはず。
都心からもほど近いこの町に、見渡す限り緑が広がる環境で野菜の収穫ができる農園があるという。
そんな知る人ぞ知る場所を教えてくれたのは、かつお偏愛家のかつおちゃん
かつおなのに収穫体験?という疑問もいだきながら、待ち合わせ場所である畑へと向かった。
聞き手:柳瀬武彦(偏愛紀行編集部)

新百合ヶ丘駅から唐木田駅を結ぶ小田急多摩線は1974年に多摩ニュータウンと都心部を結ぶために開通した比較的新しい路線
偏集部・柳瀬

はじめて小田急多摩線に乗ったけど、新宿から30分ちょっとでこんなにのどかな風景あるんだなあ。待ち合わせの畑はこの辺かな…。

遠くに見えるのは隣町の新百合ヶ丘
永松さん

おはガッツぉございます!この度はありガツオございます!

偏集部・柳瀬

!!!おはようカツオございますです…?今日はよろしくおねがいします。

朝からハイテンションなかつおちゃん
かつおちゃん
夜遊びに夢中だった20代前半の頃、祖母が鰹節を削る姿の格好良さに衝撃を受け、仕事を辞めかつおの世界へ。かつお節づくりを手伝いながら全国の産地を巡り、その奥深い世界に惚れ込む。2017年渋谷にかつお節ご飯専門店「かつお食堂」をオープン。日々かつおの魅力を発信し続けている。

鮮度を感じるかつおと野菜のコラボレーション
偏集部・柳瀬

朝からすごい元気ですね…!かつおちゃんはかつお節の魅力伝道師ということですが、ここは海ではなくどちらかといえば山…。今回はどうして収穫体験を?

かつおちゃん

かつお節って本当に何にでも合うんですよ!今日は私のご近所さんでもある「いのうえのうえん」さんで、削りたてのかつお節を採れたての野菜と一緒に食べていただこうと思ってます!

井上さん

こんにちは。ご近所の井上と申します!僕なんというか、癖のある人が大好きでして、この企画すごく楽しみにしてました(笑)。

やさしさと男気が溢れる井上さん。かつおちゃんとはご近所で野菜をおすそ分けしたりする関係
井上広基さん
麻生区古沢で3代続く農園「いのうえのうえん」の3代目。木工・彫金の職人を経て、2007年より実家を継ぐかたちで就農。地元の飲食店とコラボレーションして新しいメニューを開発するなど、野菜の美味しい価値を精力的に発信している。

偏集部・柳瀬

採れたての野菜にかつお節…なんとも贅沢ですね…!こうやってコラボレーションされるのは初めてなんですか?

かつおちゃん

そうなんです!私が営んでいるかつお食堂で使う野菜を仕入れているマーケットに井上さんも出店されていて知り合ったんです。家も近所で、野菜をいただくことがあるのですが、その味が本当に美味しくて…。

井上さん

いつもかつおちゃんから溢れるすごいパワーを感じていたので、今日はどんな体験になるかとても楽しみです!

偏集部・柳瀬

でも、今(1月)はそれほど野菜が多いシーズンではないですよね?

井上さん

そうなんですよね。うちは年間で80品目ぐらい作っているのですが、ちょうど収穫のピークも終えてしまって、今の時期は大根とかブロッコリーくらいかもしれません…。でも、かつおちゃんが「かつお節は何にでも合うから大丈夫!」っていうので(笑)。

かつおちゃん

今日のテーマは「鮮度を感じる」です!なるべく手を加えずに素材の味を楽しめるような体験にしたいですね。シンプルにお味噌汁とご飯も食べたいです!

井上さん

いいですね、うちの長野の実家でお米作っていますので、それ使いましょう!あ、味噌も自家製の赤味噌ありますよ。

かつおちゃん

え、すごいですね!もう、最高カッツオ!

井上さんの手前味噌を味見。普段自分のお店で味噌汁を出しているかつおちゃんも納得の味
かつおを削る姿に魅せられて
井上さん

では、体験をする畑まで歩いていきましょうか。

偏集部・柳瀬

このあたりは都心からも近いのに、すごいゆったりとしていていいところですね。井上さんの家のすぐ裏も山じゃないですか。

かつおちゃん

私もこのエリアに長く住んでいるんですが、本当にいいところなんですよ。とはいっても、五月台をちゃんと歩くのは初めてですが…。

無人販売のみかんを食べながら体験する畑へ向かう
偏集部・柳瀬

そもそもなのですが、かつおちゃんはどうしてかつお節にハマるようになったのですか?

かつおちゃん

えーっと、どこから話そうかな…わたし20代中頃までずっと夜遊びが大好きで、家にもろくに帰らずに夜な夜な六本木で踊り狂ってたんですよ。

偏集部・柳瀬

なんとなくそういう雰囲気は感じていましたが、なかなかかつおとのギャップがありますね(笑)。

かつおちゃん

あまりにフラフラしているので、母親とも喧嘩をするようになっちゃって「あんた田舎のおばあちゃんにでも会ってきたら?」と言われて、一人で福岡のおばあちゃんの家に遊びに行ったんです。

偏集部・柳瀬

自分を見つめ直すきっかけにしてほしいと思われたのでしょうかね。

かつおちゃん

おばあちゃんが郷土料理のだご汁を作ってあげると言って、かつお節の削り器を引き出しから出してきて、削り出したんです。そのとき私、かつお節を削るところをはじめて見て。パックに入ってるやつしか知らなかったので。

偏集部・柳瀬

そういう人多いでしょうね。

かつおちゃん

その時のおばあちゃんがかつお節を削る姿がものすごくかっこよくて…!「私もこんな人になりたいな」って心が自然に反応したんです。特に目標もない毎日を過ごしていたので「やっと出会えた!」という感じでした。

偏集部・柳瀬

味ではなく、削る姿がきっかけだったんですね…。

かつおちゃん

もちろん美味しいというのもありましたが、削り姿からにじみ出ていた生き様に惚れたんです。削り機も亡くなったおじいちゃんが結婚するときにくれたものだったという物語もすごく素敵だなと感じて…。かつお節ってどこで作ってるんだろうとか、普段家で削っている人はどれくらいいるんだろうとか、いろんな興味が湧いてきました。

裏山をこえて、畑が見えてきました。落ち葉を踏みしめる気持ちよさ
偏集部・柳瀬

それから一気にかつお節にハマっていったんですか?

かつおちゃん

その日に削り機を一つおばあちゃんから譲ってもらって。それを抱えて次の休みの日に静岡のかつお節生産をしているところに行ってみました。

偏集部・柳瀬

それはすごい行動力ですね(笑)。

井上さん

やっぱりかつおちゃんは勢いというか、エネルギーがすごいですよ…!

かつおちゃん

初めて行ったかつお節の生産地でも本当に感動して、かつおとキスしてる写真をSNSにアップしたんですよ。それまで夜遊びしていた友達からは相当心配されましたね。「えっ、大丈夫?何かに騙されてない?」って(笑)。

偏集部・柳瀬

突然過ぎますものね(笑)。それからいろんな生産地を回ったんですか?

かつおちゃん

実際につくっている現場を見せていただいて、すごいなあという尊敬も増して、かつお節がどんどん愛おしい存在になっていきました。かつお節を作っている地域は全国に10箇所くらいありまして、南は宮古島、北は宮城県の気仙沼まですべて回りました。

偏集部・柳瀬

生産されている人もびっくりしたでしょうね。

かつおちゃん

炊きたてのご飯に鰹節を乗せただけでびっくりするぐらい美味しかったり。漁師さんに釣りたてのお刺身をいただいたりして、鮮度ってすごいんだなあということを感じました。

偏集部・柳瀬

それまでは食生活もきっと…。

かつおちゃん

はい、それまでは週5でフィレオフィッシュでしたね(笑)。

偏集部・柳瀬

魚は好きだったんですかね(笑)。

かつおちゃん

当時はラジオ局の受付の仕事をしていたんですが、かつお節が好きになってから半年ぐらいでそれも辞めて、かつお節にすべてを捧げる覚悟を決めました。

井上さん

とにかくね…勢いがすごいですよ!

勢いのあるかつお色ヘアーもお似合い
足を運ぶからこそ味わえる鮮度がある
井上さん

軽いハイキングおつかれさまでした!向こうに見えるのがうちの畑ですね。

裏山を超えると見渡す限り畑が広がっていた
偏集部・柳瀬

おお~!すごい広いですねえ!空気感も変わりました。

かつおちゃん

わ~!ねぎ美味しそう!

ねぎとかつお節を醤油で和えて…想像しただけで美味しそう
井上さん

ほとんど収穫は終わってしまったんですけど、こちらは人参の畑ですね。

偏集部・柳瀬

おお、この緑の葉っぱが人参ですよね?

かつおちゃん

へ~!すごい!私初めて土に埋まっている人参を見たかもしれません!

井上さん

好きなの抜いてみていいですよ。

かつおちゃん

え、いいんですか?あ!すごいすごい!意外と簡単に抜ける!…人参が生まれる瞬間に感動してます。

片っ端から勢いよく収穫するかつおちゃん
井上さん

野菜はやっぱり鮮度が命なので、採れたては全然味が違いますよ。

かつおちゃん

え、いただきます~!…人参ってこんなにみずみずしいんだ…ジュース食べてるみたい…!

勢いよく土ごとかぶりつくかつおちゃん
井上さん

販売もさせてもらっている手前なかなかジレンマなのですが、こうやって畑に来てもらって食べてもらうのが一番なんですよね。人参なんて水で洗ってるだけで、薄皮も剥けちゃいますよ。

偏集部・柳瀬

向こうにあるのは大根ですよね?

井上さん

そうです。青首大根、聖護院大根、おでん大根、紅くるり大根という4種類つくっていまして、ですね。地上に出ている首の部分が青いから青首大根と言われていて、一番抜きがいがあるかと思いますよ。

かつおを釣り上げた漁師のように、青首大根を掲げるかつおちゃん
かつおちゃん

こうやって畑に来て、土や野菜に触れる体験が貴重ですよね。なにか忘れていたものを思い出させてくれる気がします。これはかつお節と和えて…とか、これはかつおの血合が意外と合うかもな…とかアイデアが溢れてきますね。

偏集部・柳瀬

さすが、なんともマニアックな目線ですね(笑)。

かつおからファッションの影響も受ける
ご飯を準備する合間にお話の続きを。耳にはかつおイヤリングがキラリ
偏集部・柳瀬

かつおに全てを捧げるために仕事を辞めたということでしたが、ご両親などどんな反応だったんですか?

かつおちゃん

やっぱりすぐには理解してもらえなかったですよね。かつおが好きになったことも最初は話せなくて。部屋にかつお節が増えていくのを見て、「お前、漁師の彼氏でもできたのか?」と聞かれたりしました(笑)。

偏集部・柳瀬

夜遊びではないみたいだけれど、結局あまり家には帰ってこないわけですもんね(笑)。

かつおちゃん

ある日、かつお節にすべてを捧げたいので仕事やめますと親に経緯を話して。そのあとは、かつお節屋さんでバイトをしながら、自分のかつお節の活動を少しずつ初めていったんです。

偏集部・柳瀬

最初はどんな活動をしていたんですか?

かつおちゃん

宮城から鹿児島まで全国の生産地にとにかく通って。お金もない…というかお金はなるべくかつお節にかけたいので、夜行バスで行って、安宿に泊まる日々でした。

偏集部・柳瀬

肉体的にもなかなかハードですね。

かつおちゃん

最初は買い付けたかつお節を自分で販売していたんですけど、友人が買ってくれる程度で到底生活はできないし、マルシェなどのイベントに出店しても赤字だし。どうやってかつおで食べていくかの葛藤はありました。

偏集部・柳瀬

それまでの都会での華やかな日々とは結構大きな差だったのでしょうね。

かつおちゃん

いや、それがですね。かつお節の何が魅力かって、シンプルで無駄のない存在であり、美味しさだなと思いまして。わたしも持ち物を断捨離したんですよ。

偏集部・柳瀬

かつおに影響を受けて断捨離ですか(笑)?

かつおちゃん

いらない服や靴を処分しようと思ったら7袋ぐらいになって。ブランド物やヒールもよく買っていて好きだったんですけど、その時はもう魅力を感じなくなっていました。それまでスニーカーなんて持ってなくて、ヒールは絶対10cm以上というのがマイルールだったんです。それが、今じゃこんな格好です(笑)。

かつおに影響を受けて極めてラフな格好に。今ではかつおブルーがマイルール
偏集部・柳瀬

かつおの影響でライフスタイルも変わって、その後徐々にかつおの活動もうまくいきだしたのですか?

かつおちゃん

2017年の11月にかつお食堂というお店をバーの間借りではじめたのが、大きなターニングポイントですね。一人で切り盛りしながらかつお節定食を出しているんですけど、男女問わず、年齢も10代から90代まで、最近は海外の方も来てくださいます。

偏集部・柳瀬

日本人だって、なかなかかつお節ご飯を食べることなんてないですからねえ。

かつおちゃん

削りたてのかつお節を初めて食べたというお客さんも「懐かしい」とか「ホッとするとか」「日本人でよかった」とか言うんですよ。きっと日本人のDNAに旨味成分が組み込まれてるんじゃないかなと思いますね。

採れたて野菜と削りたてかつお節が生み出す奇跡
畑の隅に鮮度を味わうための最高の環境が整いました
井上さん

準備ができたので、そろそろ調理を始めようかと。

かつおちゃん

はい!それでは私もかつお節を削らせていただきます!

丁寧に、勢いよくかつお節を削っていく
偏集部・柳瀬

削る姿がかっこいいですね…!かつおちゃんのおばあちゃんもこんなどっしりとした佇まいがあったのでしょうね。

かつおちゃん

今日のかつお節は、鹿児島県の枕崎市という日本一のかつお節生産地のものです。4年に1度開催される「全国鰹節類品評会」というかつお節界のオリンピックがあるのですが、2016年に金メダルを受賞したものです。かつお節にカビを付ける作業の時に、モーツァルトを聴かせて作ったということで、名前も「クラシック節」っていうんです。

井上さん

なんだか上品でいいですね!野菜にも聴かせてみようかな(笑)。

かつおちゃん

かつお節も野菜と同じで鮮度があって、削りたてが美味しいんです!どんどん酸化していってしまうので、ぜひ削りたてを食べてみてください。感じてください!

偏集部・柳瀬

うわあ…削りたてすごい味が強いですね…普段食べているのとぜんぜん違う…うまい!

かつおちゃん

ぜひ今度は削ってみてください。手のひらでしっかりと抑えて、下に押さえつける感じで。かつお節は世界で一番硬い食材ですからね。かつおの気持ちになってくださいね!

かつおの気持ち…んん…なかなかむずかしい
かつおちゃん

断面がシワ模様になっているので、まだ削り方に迷いがありますね(笑)。削る人によって力の加減で違うんです。女性の方がエアリーで、男性の方が分厚いことが多いですが、まあ好みの問題ですが。

偏集部・柳瀬

むずかしい…けどなんだか精神が統一されていきそうな、心地よさがありますね。かつお節を削る音も気持ちいい。

右が勢いのかつおちゃんのお手本、左が迷える30代男
井上さん

野菜の方もできてきましたよ!かつお節かけてみますね。

かつおちゃん

わ~!すごい!削りたてかつお節と採れたて野菜のコラボレーション!

ブロッコリーを炒め、かつお節をまぶす。鮮度を活かしてシンプルに
いのうえのうえん手前味噌で作った大根味噌汁
偏集部・柳瀬

贅沢すぎる…もう生きてきて何度言ったかわかりませんが、外で食べるご飯ほど美味しいものはないですね!

みんなで削ったかつお節おにぎり。外側にまぶすスタイルで豪快に
かつおちゃん

では、いただきま~す!…んん…もう、最高ガッツオ!なんだか野菜からも旨味が出て、エキゾチックな味噌汁ですね。

井上さん

かつお節とブロッコリーがこんなに合うなんて…。削りたては香りも全然違いますね。

かつお節を食べるのも似合う
味噌汁が心にしみます…
かつおちゃん

なんだか改めて、かつお節のどんな食べ物ともコラボできるポテンシャルに驚いています…。

偏集部・柳瀬

野菜の育ての親と一緒に食べられるなんて、なんだか幸せなことですね。かつおちゃんと井上さんの愛情も含めて味わうことができました。

かつおちゃんのかつおグッズ。削り機は8つ持っていて、かつお節との相性で選んでいるのだとか
これからかつおちゃんはどこへ泳いでいくのか
偏集部・柳瀬

今日は素晴らしい体験をありガッツオございました!都心からほど近いですが、遠くまで一泊旅行に来たような非日常を味わうことができました。

かつおちゃん

また季節が変われば採れる野菜も変わるので、年間通して楽しみたいですね!キャンプしてもよさそう。

偏集部・柳瀬

今後はどのようなかつお活動をしていくのでしょうか?

かつおちゃん

かつお節を日常に取り入れる提案をしていきたいというのが私の一番の想いです。日本では縄文時代からかつおが食べられてきましたし、室町時代からかつお節の出汁が使われてきたそうです。あまりにも日本人の生活に馴染んでいたので、長い間注目されることがなかったんじゃないかなと思うんです。

偏集部・柳瀬

確かに無意識のうちに食べていることも多いでしょうね。

かつおちゃん

かつお食堂を基盤として続けながらも、海外のかつお節の文化に触れたり、それぞれの地域の食べ方とかを学びながら、新しい提案をどんどんしていきたいなと思っています。でもいつも、かつお節を薄く削ってお茶碗の上で美しく出すという初心を忘れないようにしたいです。

かつおちゃんの本拠地かつお食堂にやってきました
数日後、かつお節の深い味わいを忘れられない取材班は早速かつお食堂へ。開店30分前の9時半に来たのに、すでに行列…
偏集部・柳瀬

朝食にかつお節ご飯を食べられるなんて、なんて素晴らしいのでしょうか。しかも、3種類のかつお節から選べる上に、追いがつお(おかわり)ができるのか…。

ど直球なメニュー構成にかつお愛を感じます
かつおちゃん

ご来店ありガツオございま~す!

お客さんにかつおの魅力を喋り倒すかつおちゃん。一人で切り盛りしているのに、まるで競り場のような活気
かつおちゃん

ご注文は何にしましょう?

偏集部・柳瀬

かつお食堂ごはんに、かつお節は南方でお願いします!

かつおちゃん

はいよ〜!

注文してからかつお節を目の前で削ってくれる。腕力の関係で1日50色限定で営業中
かつおちゃん

お待たせしました~!

この幸せ…近所にあったら毎日でも通いたい…いや自宅で削ってみたい
偏集部・柳瀬

おお…すごいかつお節の迫力!ものすごくいい香り!いただきます!

遊びは本気でやれば仕事になり、仕事は本気でやれば遊びになる。
そんな言葉を思わせるかつおちゃんの姿は、勢いよくまっすぐ泳ぐかつおのようだった。
おばあちゃんの削り姿がかつおちゃんの人生を変えてしまったように、
かつおちゃんの削り姿がまた誰かの人生を変える日が来るかもしれない。
さあ、かつおちゃんの溢れる愛に会いにいこう!
聞き手・文:柳瀬武彦 / 撮影:小田垣吉則