御朱印は「蒲田」がアツい!蒲田八幡神社と兼務社6社を巡って御朱印をもらってきた

こんにちは。御朱印大好きライターの井口エリです。今回は、私イチオシの「蒲田で御朱印プラン」をご紹介するためにJR蒲田駅へ来ました。

蒲田駅周辺に行かれたことのある方は、「蒲田で御朱印?」とお思いでしょう。私自身もそうでした。羽田空港の国際化に伴い、ゆるやかに都市化が進む蒲田駅周辺で、お寺や神社が点在する印象は受けません。しかし、蒲田駅周辺に神社は多くあります。そして20175月に周辺神社の御朱印が美しくリニューアルしたばかりなのです。

そう、御朱印好き的には、蒲田は今、非常にホットなスポットになっているのです。

御朱印とは

最近話題になっている御朱印とは、「お寺や神社などの霊場に参詣していただけるご宝印のこと」です。

参詣者がお経を書写して寺社にお納めしていたものから、御朱印を押印し集印するための専用の帳面「御朱印帳」に記載していただきます。こちらの写真は「お寺の御朱印」。私は御朱印帳を「お寺用」と「神社用」で分けています。

御朱印を通じて神社やお寺との縁を作ることができ、なおかつ今までに参詣した神社仏閣を確認できるので、「行ったなー、美しいなー」といつまでも眺めていることができるのです……はあ……幸せ。

御朱印はスタンプラリーのスタンプとは違うもので、御朱印帳以外のノートや手帳などには頂けません(※白紙の場合はOK。帰って御朱印帳に貼り付けましょう)。御朱印帳を手に入れるには、神社で独自のデザインのものを購入するほか、最近では雑貨屋さんでも手に入るようになりました。

ちなみに、今回の「蒲田八幡神社兼務社めぐり」では、蒲田八幡神社で兼務社を含め、まわる神社すべての御朱印をお受けすることができます。いただいた御朱印はこちら。

ひえー、美しい! こちら御朱印の初穂料はひとつ300円。お手心価格。それぞれの神社の特徴が描かれた、グラフィカルな美しい御朱印は御朱印ファンでなくても欲しくなるはず。

※記事の最後に地図を表示しています。よかったら最後までご覧くださいませ。

女塚神社

御朱印の説明はこのあたりにして、さっそく蒲田八幡神社と兼務社6社めぐりスタートです。まずは西蒲田の「女塚(おなづか)神社」へ。このあたりには、昭和43年頃までは「女塚」の地名がありました。

「塚」は土を小高く盛りあげたもの、という意味のほか「お墓」の意味合いもある漢字です。その名の通り、この神社には悲しいお話があります。

本殿の楠の大木の下にある「女塚古墳の由緒」には、新田義興(にったよしおき)が憤死の際に愛妾の「少将局」もまた害せられ、村民が憐れんでこの地に祀ったという意味の碑文が記されています。塚の主は、少将局のほか義興の娘、義興の侍女、あるいは無名の娘など、さまざまな伝説があるようです。今もなお、悲しい歴史はこの地に眠っています。

小さいながらも整備されていてきれいな神社なのですが、手水舎が完全に蛇口という合理性には少し衝撃を受けました。そうした神社それぞれの工夫を垣間見ることができるのも神社巡りの楽しさです。

アクセス

  • 女塚神社(おなづかじんじゃ)
  • 東京都大田区西蒲田6丁目22−1

御園神社

次は御園(みその)神社へ。その昔多摩川の洪水によって流れついた猿田彦命を祀り、「おしゃもじさま」と称えており、村民の信仰の厚い崇敬神社だったそう。この神社はかつて境内の形が「もしゃもじ」の形状をしていましたが、明治21年に境内の敷地を拡大したことで現在の形になりました。

摂末社も「お福神社(おしゃもじさま)」と「竜神社」。多摩川の流域にあたるこの地は水に恵まれている反面、川の氾濫によって被害をこうむることも多々あり、水害から逃れるようにと竜神様を祀っていると考えられています。

筆者は訪問時に「竜神様を祀ってるからかつて水害があった地域かもしれないな」と考えていたのですが、こうして調べてみるとその通りでした。神社を通して「この場所がかつてどんな場所だったか」ということに思いを巡らすことができるのも、神社巡りの楽しいところなんです。御園神社の狛犬はキリリとしている(しかも子連れみたい)。

アクセス

  • 御園神社(みそのじんじゃ)
  • 東京都大田区西蒲田7丁目40

蒲田駅前へ

さて、次の神社へ行くのに京急蒲田方面へ向かうので、一度JR蒲田駅舎を乗り越えて反対側へ向かいます。

夜は飲み屋で賑わう蒲田東口中央通りを抜けます。この付近には蒲田八幡神社があるのですが、そちらは最終目的地なのでここでは通過しちゃいましょう

京急蒲田から、呑川沿いを歩いていると夫婦橋親水公園があります。のんびりした雰囲気の素敵な公園。そしてその近くに次の目的地、北野神社はあります。

北野神社

北野神社です。菅原道真を御祭神(建御名方命も)とする天神社です。

呑川の洪水によって、矢口村天神森に鎮座していた天神社が度々この地に流されてきたことから、矢口村と交渉の上で天神社を当地鎮座の諏訪神社に合祀、北野神社と改称したというエピソードもちょっと面白いです。

アクセス

  • 北野神社(きたのじんじゃ)
  • 東京都大田区南蒲田1丁目6

北野神社の目の前の橋を渡ります。2016年に公開された映画『シン・ゴジラ』でゴジラの第二形態・通称蒲田くんが上陸した場所はここではありませんが、同じ呑川なので景色が似ています。映っていないところで通ったのかもしれないよね、蒲田くん。

椿神社

住宅街を抜け、椿神社へ到着しました。椿神社は「猿田彦命を祭る神社」です。御園神社に続いて、こちらでも猿田彦命が出てまいりました!

神社内の掲示によると、神社の祭神は「猿田彦命」とされていますが、本来は道祖神(道や旅人守護する神)を祀ったもので、土地の人は「ドウソジンサマ」「ドウロクジンサマ」と呼んできたんだそうです。そうそう、猿田彦命は道祖神と同一視されていたそうですよ。

そしてこの神社には風邪、百日咳、喘息等にかかると、境内の額堂に奉納されている麻を借り受けて、病人に首に巻くと咳が止まるという言い伝えがあります。祈願者は病気が治ると、新しい麻を奉納するという現世利益的な習俗が行われているということも興味深いです。

アクセス

  • 椿神社
  • 東京都大田区蒲田2丁目2011

さて、この小旅行も終盤に差し掛かってまいりました。小旅行って言っても蒲田なんですけどね。次は薭田(ひえた)神社です。

薭田神社

薭田神社は、古く平安時代の記録にもその名が残っています。古くは「蒲田神社」と呼ばれていて、「蒲」の古字といわれる「薭」の字があてられたことで「ひえた」の発音に変化したそうです。

ここの摂末社はちょっと珍しいものが多く稲荷神社の他、薬祖神社に三十番神社……

薬祖神社はその名の通り、わが国で医薬の祖神と言われている神様(大己貴命・少彦名命)を祀っている神社なんですが三十番神社! 調べたら神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の別の神様が日替わりで護ってくれるという思想に基づく神社なんです。ギャー、面白い信仰。これは間違いなくロマンです。あれ、31日はどうするんだろう?

アクセス

  • 薭田神社
  • 東京都大田区蒲田 3-2-10

蒲田八幡神社

JR蒲田駅へ戻る途中、最終目的地である蒲田八幡神社へ行きました。

今は(2017年5月19日時点)、社殿改築中の蒲田八幡神社。創祀は不詳ですが、境内に小円墳があったことや言い伝えなどから相当古くから聖地として村人の信仰の場だったと考えられています。

そして御朱印ですがこちらで蒲田八幡神社と、この日めぐった6社すべての御朱印をこちらで頂くことができるのです。楽しみ……ドキドキ。

▲神社の方が一つずつ手書きで書いてくれるので、世界に2つと同じものはありません。

気になる御朱印は……!?

「美しい」の一言に尽きる。

直線距離で約4キロといった道のりでしたが、その疲れがすべて吹き飛ぶような美しさです。蒲田の神社巡り最高……最高です……

アクセス

  • 蒲田八幡神社
  • 東京都大田区蒲田4-18-18

「蒲田で御朱印」という新提案

今回、都会的な蒲田で御朱印めぐりという提案をしてみました。

地図はこちら。8の字を描くように周回しています。

歩いた時間は約1時間。参拝時間を合わせると、1時間30分〜2時間くらいを想定しておくとよいです。

観光地化している神社のような、広大な土地も深い緑があるわけではなくても、都会の神社には都会の街並みに溶け込む工夫があったりと違う面白さがあります! もし興味が湧いた方は、ぜひこの記事を見ながら歩いてみてください。神社巡りの虜になりますよ。

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おまけ

神社の近くは猫が多い。ニャンコかわいい。猫好きにはたまりません。

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