大原はだかまつりで盛り上がろう。いすみ名物の迫力あるお祭りの見どころまとめ

夏から秋にかけてはお祭りシーズン。千葉県いすみ市では、毎年9月下旬に「大原はだかまつり」が開催されます。十数社のお神輿が大原の海に担ぎ出され、水しぶきを上げながらぶつかり合う様子はまさに勇壮豪快。今回は、活気に満ちた「大原はだかまつり」の歴史と魅力についてご紹介したいと思います。

大原はだかまつりとは

引用元:千葉県公式観光物産サイト まるごとe!ちば

五穀豊穣と大漁を祈願する雄壮なお祭りで、古くは江戸時代からおこなわれていたと言われています。

ハイライトは1日目の「汐ふみ」。大原港での祈願の後、十数基もの神輿が一斉に海へ担ぎ込まれます。
熱気に満ちた「商店街渡御」や哀愁あふれる「大別れ式」も見どころ。例年9月23日、24日の2日間に渡って開催され、街は祭りの熱気に包まれます。

“勇壮豪快 関東随一”とも評される大原はだかまつりですが、意外なことに少し前までは近隣の人々にしか知られていなかったそうです。1973年の国民体育大会や天皇皇后両陛下の御前でのお披露目をきっかけに、全国的に有名になったと言われています。

出典:いすみ市 公式サイト,国土交通省 観光庁

大原はだかまつりの由来と歴史

いすみ市内の神社に、祭りの風景を描いた古い絵馬があります。その絵馬が文久4年(1864年)に奉納されたことや、天保12年(1841年)と書かれた別の絵馬もあることから、江戸時代後期にはすでに「大原はだかまつり」の原型があったとされています。

大原はだかまつりは「五穀豊穣と大漁祈願」のための秋祭りですが、地域の人々にとってはそれ以上の大切な役割があったようです。いすみ市の公式サイトには以下のように記されています。

江戸時代の当地域においてはこれといった娯楽もなく、この祭りは住民が年一回の最大のたのしみとしてうけつがれてきた。(中略)
当時は仕事のいそがしさから、とかくお互いの気持ちがばらばらになりがちであった。このためこの地域の領主は唯一無二の娯楽である祭りが集団行動と意志の疎通をはかることができるという重要さをみとめ、神輿渡御が無事に終ったことを早飛脚で大多喜城主に報告せしめた
引用元:いすみ市 公式サイト「祭りの由来」より

「娯楽」と住民同士の「意思疎通」の意味合いがあったとされる大原はだかまつり。祭りの形は少しずつ変化しているようですが、街全体が一体となってお祭りを盛り上げていこうとする気持ちは、時代を超えて受け継がれているのかもしれません。

見どころは

2日間の間にさまざまな行事が執りおこなわれますが、観光として行くなら初日の「汐ふみ」「商店街渡御」「大別れ式」を一連の流れで見るのがおすすめです。

引用元:いすみ市観光ポータルサイト

1日目の午後15時ごろ、大原海水浴場で祭りのハイライトである「汐ふみ」がおこなわれます。
サラシにハチマキ姿の男性たちが数十社の神輿を担いで海に入り、走り、暴れ、時に神輿を投げてもみ合います。その勇ましい姿を一目見ようと、会場は多くの観客でにぎわいます。

「汐ふみ」のあと神輿は一度町内に戻り、16時ごろから「商店街渡御」が始まります。約1キロの商店街通りが神輿と男衆、そして観客で埋め尽くされ、あたりはお祭りムード一色に。商店街を抜けた神輿は大原小学校に集まっていきます。

ぽつぽつと提灯にあかりが灯されるころ、祭りはクライマックスである「大別れ式」を迎えます。神輿が高々と空中に投げ上げられ、夜空に花火が舞い、別れを惜しむ唄が歌われます。昼間の勇烈な「汐ふみ」とは打って変わって、哀愁漂う雰囲気が人々を包み込んでいきます。

「商店街渡御」や「大別れ式」は2日目もおこなわれますが、「汐ふみ」が見られるのは1度だけ。迫力満点のはだかまつりを楽しむなら、ぜひ初日を狙ってみてくださいね。

開催日時や詳細

開催日

例年 9月23日〜24日

日程

■1日目
9時ごろ〜 各地区の神輿が参集
13時ごろ〜 大原漁港にて五穀豊穣大漁祈願
15時ごろ〜 大原海水浴場にて汐ふみ
16時ごろ〜 商店街渡御
17時ごろ〜 大原小学校校庭にて大別れ式

■2日目
午前中 各地区渡御
15時ごろ〜大原八幡神社へ集結
16時ごろ〜商店街渡御
17時ごろ〜大原小学校校庭にて大別れ式
19時ごろ〜商店街を駆け回ったのち、宮入り

会場

鹿島神社、浪花小学校、大原漁港、大原海水浴場、大原中央商店街通り、大原小学校グランド他

アクセス

JR外房線「大原駅」より
・汐ふみ会場(大原海水浴場)まで徒歩20分
・商店街渡御会場(大原中央商店街通り)まで徒歩1分
・大別れ式会場(大原小学校)まで徒歩15分

>>詳しくはこちら

さいごに

海の男たちの猛々しさと優しさの両面を感じられる「大原はだかまつり」をご紹介しました。迫力と哀愁の光景は、一度見たら忘れられない思い出になるはず。夏の終りにぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。

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