【インタビュー】”人との出会い”が「鑑定士」を始めたきっかけに。その背景に迫る | 四柱推命鑑定士・飯島寛子

人は、安心したがっている。明日のことなんて誰にもわからないし、決められたくもない。胸のうちに生まれる不安を取り除くために必要なのは、「人」である。そう語る飯島さんは、人と向き合うことを生業としている。

優しく、温かみのある声と、グッと引き込ませるような瞳から、ぼくは逃れることができない。何故だろう。

思わず、彼女の人生観を聞きこんでしまった。

多くの人に支えられ、多くの人を支え続ける「四柱推命鑑定士」の人生

― プロフィールに記載されてある「四柱推命(しちゅうすいめい)」。ネットで検索をかけてみたんですが、心理カウンセリングに近いような、遠いような。

飯島寛子(以下、飯島) 広く言えば「占い」です。動物占いってご存知ですか?

― はい。学生の頃、ものすごく流行りました。

飯島 動物占いは、四柱推命の鑑定結果を、キャラクター化したものなんですよね。生年月日をお伺いしても?

― 1994年の10月25日です。

飯島 ……ペガサスですか。

― ……!さすがですね。

飯島 ありがとうございます。四柱推命も同じで、生年月日と生まれた時間から、生まれ持つ運気と、巡ってくる運気を鑑定することができるんです。そうすると、その運が巡るタイミングを、毎月何日何時間単位でみることができるんです。

― 先代の人々の運という運の確率論を集めた……そんな、統計学に近いデータを基にしてる、と。

飯島 そういうことです。その統計データを基に、その人の運気をしっかりと当てられるのが、四柱推命です。私は、その四柱推命によって導かれた結果の意味や読み解き方を、お教えしています。それと、心理カウンセリングの資格も持っているので、お客様の精神的な状態もしかり、というわけです。

― 主に、どういったかたを相手にされているのでしょうか。

飯島 経営者のかたが多いです。その理由が、データを基に、しっかりとした理由を説明できるからなんです。

― 改めて……ですが、具体的なお仕事内容をお聞かせいただけますか。

飯島 現在は、全国に二箇所の拠点を置き、「四柱推命鑑定士」として活動しています。個人での鑑定はもちろん、占いに興味があるかたに向けて、スクールを開設したりと……いろいろですね(笑)。

「四柱推命は学問だ」なんて答えられて、ただただ惹かれちゃったんです。ものづきなんですよ、私。

―この四柱推命とは、どんなきっかけがあったのでしょうか。

飯島 四柱推命との出会いは、ある日の「姓名判断」がきっかけです。その占いをしてくださったかたが、四柱推命もやっていて。で、鑑定結果がズバズバと当たっていたんですよ。

―はい。

飯島 疑問を持った私は、好奇心から「どうしてここまで分かるの?」って聞いたんです。そしたら「四柱推命は学問だ」なんて答えられて、ただただ惹かれちゃったんです。ものづきなんですよ、私(笑)。以降は、そのかたから四柱推命を学ぶようになりました。

―いわゆる「師弟関係」ですね。芸人の世界にあるような。

飯島 そうですね。ですが、独立する一年ほど前、ブランクの時期があったんです。当時、四柱推命以外にもいろいろな学問を勉強していて、ある日、すごく怖くなったんです。「(他人のことを)ここまで見る必要があるのか、知る必要があるのか」と。

― 相手を知る恐怖、ですか。

飯島 はい。しかし、友人に向けて片手間でやった四柱推命が意外と好評だったんです。その友人の喜ぶ姿に背中を押され、「またちゃんと学ぼう」と思ったんです。それからもう一度、先生に連絡したんですけど、なかなか会うタイミングが見つからなくて。そこで紹介されたのが、兄弟弟子さんでした。以降はそのかたから学び、活動を初めて1年が過ぎた2010年に、「四柱推命士」として、本格的に活動を始めました。

― さっきの「芸人の世界」という質問ですが、占いの業界では「教えられたひとがまた違う人に教える」というような、後世に伝えていく仕組みをつくるようにしているのでしょうか。

飯島 私の場合、業界人に関わらず、いろんなひとに教えていきたいという気持ちです。そのなかで、たまたまプレイヤーとしてやりたいと思う人もいるんです。

―どうしていろんな人に教えたいと思ったんですか。

飯島 四柱推命を生活のなかに取り入れることで、自分を受け入れられたりとか、すごくプラスになるので、これはみなさんにも知ってもらいたいと思いました。自分の教えたひとが、また違うひとに教えてもらえたらと。

ですので、あまり「占い」という言葉を使いたくはないのですが、悩みを聞いたり、心が軽くなって帰られていく方がいれば、それだけで満足なんです。

―飯島さんの人柄が、すごく仕事に反映されているような気がします。

飯島 そうでしょうか……。

―お話を聞いていると、自分に余裕があるというか、包容力のある感じを受けます。恐縮ですが。

飯島 自分自身もそうだったのですが、四柱推命をやると、まず自分をみるんですよ。「自分はこういう性質なんだ」と知ることができると、あっさり自分自身を受け入れることができるんですよ。

そうなると、イライラすることもなくなって、余裕が生まれるんじゃないかな。

―自分の性質を理解できてるが故に。

飯島 はい。たとえば、もし何か起こったときも「いまの私はこういう時期だから、こういった注意をしないと」って、問題の原因を自問自答する癖がついて、イライラする暇がなくなるんです。

―無責任に人を責めることもなくなりそうです。

飯島 はい。生徒さんたちもそう言ってくれています。

本当に、運だけで生きています

―そんな仏のような飯島さんができあがる、これまでの人生のなかで、一番のターニングポイントをお聞かせいただけますか。

飯島 ターニングポイントは、ビジネスマンの知人に、「占いをやっていったほうがいい」と助言を受けたことです。それから”鑑定士”としてステップを踏んで、現在に至ります。実績を残していく過程で、その知人が興味を持ってくださったから、公演の機会をいただいたりと、大きな場所で活躍することができています。本当に、運だけで生きています(笑)

―知人の助言どおり、”持って”いらっしゃるんですね。さきほど、「占い」という言葉をあまり使いたくないとおっしゃっていたのですが、逆にいま、どういった言葉でご自身を表現をされているのでしょうか。

飯島 私は「鑑定」という言葉を使っています。師匠からの影響が強いのかもしれません。

―どういった影響を受けたのでしょうか。

飯島 「あなたは人を占うではなく、鑑定をしてあげるようにしなさい」と言われてきたんです。「占い」にはエンターテインメントの成分が入っているので、そうではなく、しっかりとその人の運気を鑑定して、寄り添っていかなければいけない、ということを聞かされてきました。

最近はもっぱら「四柱推命」「鑑定士」という言葉を使いますね。ブログにも「占い」という言葉をいれると、ヒットしやすいんですけどね(笑)

―ビッグワードですよね。

飯島 はい。検索ワードでは、「占い」という言葉が多いですよね。広報的な意味では「四柱推命」「鑑定士」という言葉を使うようにはしています。

―最後の質問ですが、ずばり、いまの仕事はご自身にとってどういった存在ですか?

飯島 私自身の”学びの場所”でもあると同時に、みなさんとも楽しんでいけるもの。

このお仕事は、私の人生を変えてくれたものでした。それに、ずっとずっと、良い変化を与えてくれています。

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